子供の声を騒音と思う人は人でなしなの?
保育園の子供達の声や、電車の赤ちゃんの泣き声を「うるさい」と言ってしまう様じゃ、もう人間終わり。
— まめっころ(クワイエッころ) (@mamekkorori) 2016年4月12日
最近、TPPをプレイしながらも思うけど、日本人という民族が真剣に滅んでしまうのではと危惧している。
千葉県市川市で開園予定の保育園は、「子供の声がうるさい」という住民の反対で開園を断念させられた。保育園というのは夜は閉園だから深夜の騒音には当然ならない。昼間に響く可愛い子供たちの声を「うるさい」と思う人々は、一体どのような心をしているだろうか。
— 石平太郎 (@liyonyon) 2016年4月11日
だそうです。
わたしは、そうは思いません。
うるさいものはうるさいです。
ちなみに、これらの発言はネット上にたくさん見かけられますが、保育園の周囲の実情はご存じなんでしょうか?
感じ方
人には感じ方があります。騒音も、聞きたい人には心地よい音ですし、聞きたくない人には騒音です。例えば、コンサートやスポーツ。爆音のライブ、コンサートはご近所には迷惑で、たまに地鳴りがすごすぎてニュースにもなるくらい。スポーツも楽器の制限をされることもあるそうですし。あくまで聞いた話でしかありませんが、騒音かどうかは人それぞれ。一絡げに、騒音と思うのはおかしい、というのはどうでしょう?
保育園の建設事情
あくまで個人の1つだけの経験ですが、うちの子どもの保育園も建設時に周囲の人から問題が発生していたそうです。聞けば、今回の市川の件と似ていて、1年前まで保育園ができることを周囲の方が知らなかったそうです。
後日の説明会でいろいろと紛糾したようですが条件付きで開園に至りました。
そのエリアは、大通りから少し入った閑静な住宅地。元々大きなおうちが売られて、そこに保育園が入ろうとした、とのこと。周りの方々は当然、保育園が建つなど思わず、知らされずにそのおうちを買ってるわけです。
30〜40年前、当時の新興住宅地に頑張って組んだローンで買って、ローンを払い終えて、後は死ぬまで静かなうちで過ごそう…。と思いきや、まさかの保育園が。
まずは通園。
マナーの悪い親たちがブンブン走り、マナーを無視した駐車で近所の人が車を出せなかったり。通路を封鎖して通れなかったり。子どもをほったらかしにして子どもが飛び出したり。
朝の7時から12時までは子どもが大騒ぎなことも。音楽やスピーカーが鳴ることも。お昼休みとお昼寝を挟んで、またまた夕方まで大騒ぎなことも。
そして、帰宅。朝と同じく、車が子どもとほぼ同じ数が通ります。100人なら、16時00分から19時00分の3時間の平均としてでさえ、1時間に33台数。往復ですから、1分に1台です。
それまでは、車なんて1時間に何台かしか通らなかったのに…。
それほど大変な状況になります。
平均ですから、混み合うときは大変なことが簡単に想像できるでしょう。
昔からある保育園は事情が違う
昔からの保育園は、その住宅地ができることを前提にして計画されていたそうです。なので、購入時にも、『子どもの元気な声が聞こえてうれしい』『うちもここでお世話になった。恩返しがしたい』など、元々そういう人たちが住んでるわけです。それでも我慢ならないことは、ありがたいことに保育園に直接相談にいらっしゃるそうです。
役所や警察を経由してではなく、ちゃんと話し合える関係を築けてるんですね。
関係を無視した建設だったんじゃないのかな?
個人的な想像ですが、土地買収などの段階から看板を立てるまで、周囲の方々に事前の許可をもらわずに話を進めてたんじゃないでしょうか?
保育園の待機児童問題は大変だし、後から許可を取れるでしょ、と、たかをくくって失敗に至ったんじゃないでしょうか?
子どもの声を騒音というかどうかの前に、現地の事情を調べてみると、いろんなお話がポロポロとこぼれてきて聞けて勉強になります。
- 保護者 みんなに気を遣わない
- 保育園 建設時に無理を押して建設、保護者のマナー違反に気を遣う
- 周囲の住民 誰にも気を遣わない。
だと、こじれますよね。
- 保護者 住民の気持ちを最優先
- 子どもの保育を最優先し、周囲への配慮
- 子どもには配慮。保護者については保育園へ。
あとからの保育園や保護者は、昔からの方々に配慮して、三者が納得のいく関係になってほしいですよね。
だからこそ、無理な行動は避けるべきです。
bokeboke