モバレコの超高速独占プランが怪しすぎる。
2016年5月18日のニュースから。
モバレコから、
ユーザー一人ひとりのために、まさかの専用回線を設置。24時間、いつでもどこでも超高速通信
な契約がスタートしました。
モバレコのサイトはこちらです。
速度の保証は大丈夫?
約款が出てこないんです。契約に進めても出てこないんです。
一応、上りも下りも1Mbpsなんですけど、大丈夫かなぁ。
Xi/FOMAなので、普通にドコモ回線ですよね…。
1Mbpsの専用回線、用意できるの?
上の絵は、以前の落書きです。mineoって書いているのをモバレコと考えてください。
『ここが細いから…』の部分がモバレコさんとドコモが契約するところだと思います。ここを1Mbppsでドコモと個別に契約して、そのたびに契約が必要で手数料がかかるため高額になる、という仕組みなのかなぁ?
つまり、一気に契約すれば手数料が1回でいいから基本料金は分散されて安くなるけど、一人一人に手数料がかかれば手数料分を月額料にのせますよ、ってことなのかなぁ…。
例えば、ドコモのXiの卸の契約内容がこちらにあります。
https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/disclosure/mvno/business/gaiyou.pdf
そして気になる点です。
どんな混雑の中でも繋がるSIM!
が売りのようなんですけど、これはあくまでMVNOの負担する部分でのことですよね。
ドコモとMVNOの間の細い回線以外が混雑しても、という抜け道がないと危ない広告だと思います。ドコモが混雑して1Mbpsを確保できなかった場合、詐欺まがいの商売になりますよね。
さて、料金は妥当?
月額29万8千円です。
端末代も含むので、28万5千円くらいが通信料金でしょうか。
これ、妥当なんでしょうか?
例えば、200kbpsを1ヶ月通信したままで計算すると、
0.2(Mbps)×60秒×60分×24時間×30日=518400(Mbit)
つまり、約50GB使えることになります。UQmobileならこれで約300円です。
例えば、3GBを12時間使いっぱなしで平均割すると、
3000MB÷30日÷12時間÷60分÷60秒=0.002MB/s
0.002MBps→0.02Mbps→20kbps
つまり、今のUQmobile契約の保証スピード200kbpsの10%しか出ないことになります。
これが、1Mbpsの12時間利用だと、
1×60秒×60分×24時間×30日=1,296,000(Mbit)
1296Gbit→129GB
3GBで300円。単純に割って料金を計算すると、
300×129÷3=12,9000円。
ちょっと高すぎじゃないでしょうか…。
もしかして、料金が高くなるほど割り増しになります、とか、129÷3=43ヶ月を1ヶ月でダウンロードできるんだから時間削減が有効、と考えてこの金額を出しているんでしょうか。
そして、上でキャプチャーした料金について試算です。10Mbpsの料金を約80万円を29.8万円で割ると、四捨五入して
80÷30=約2.7
です。つまり、3人以上契約してくれれば元は取れる、ということになります。
10Mbpsの契約で1Mbpsを保証すると仮定した場合、ピッタリ10人にするとデータのロスなどで1Mbps通信ができないと危険ですよね。余裕をもって半分の5人に割り当てしたとしても、150万の収入に対して80万円の支出。60万円の粗利益ですから、いい商売なんじゃないでしょうか。
そもそも、これだと専用回線を準備したことにならないので、広告が詐欺です。
ドコモの卸契約の説明書にも1Mbpsでの契約はないので、いったいどういう仕組みなんでしょう?
さいごに
わたしなら、ドコモとの契約を選びます。安心ですし、用途が分かりません。超高速、の宣伝文句も問題ないんでしょうか?
以前はUQmobileが本家auとほぼ同じスピードで3GB約1000円でした。スピードの確保なら古いUQmobileの契約方法でできます。話題作りとして判断するのが正しいと思います。
常時低速で大量の通信をする人ってあまり多くないと思うので、こういう種類じゃなくて、高速で3GB,5GBとか、旧UQmobileのような契約を出してくれる方が助かります。
こうやって、変な契約を出すことで、ブログで扱ってもらえることが一番の宣伝になるわけで、炎上商法の一種ような手法、すごいですよね。
ということで、突発投稿でした。