冷えた飲み物を飲む→体が冷える→体を温めようとエネルギーを消費
となるはずです。恒温動物なので。
冷えた水を飲むと、体を暖めようとエネルギーを消費してダイエット!という話をどこかで聞いたことがするので、計算します。
水分の量と、温度差
まず、水の比熱です。
だいたいですけど、1gの水を1℃上げるのに必要なのが1カロリーです。
缶ジュース350ml、ペットボトル500mlが4℃に冷えているとすると、飲んだ水を体温の37℃まで上げるとなれば、
350×(37-4)=11,550(カロリー)
500×(37-4)=16,500(カロリー)
一部の方は驚かれるかもしれませんが、お間違いなく。
これは、カロリー。
あ…先日の記事、間違えたかも…。
よかった。合ってた。ホッ。
今回の計算はカロリーで、わたしたちの運動や食事に使われる単位は、キロカロリーです。
cal
kcal
なので、食事などで使われる単位は、カロリーの1000倍です。
11,550(カロリー)は、11.55kcal。
16,500(カロリー)は、16.5kcal。
冷えた水やジュースを飲んだ場合、体のエネルギーの消費は少ない、ということです。
1時間のジョギングが700kcalほど。
冷たい水を同じだけ飲もうとすると、
700(kcal)÷16.5(kcal)×500(mL)=21,212(mL)
つまり、21リットルです。4℃の水を21リットル飲むと、100gの脂肪のダイエットができます!w
もし、冷たい飲み物でダイエットをしようとする方が万が一いらっしゃいましたら、やめましょう。
また、熱中症の予防で冷たい飲み物を、という場合も注意が必要です。
40℃まで暖まった人間65kgを37℃まで冷やそうとした場合です。
人間を水とする無茶な計算をすると、65,000(g)×3(℃)の温度差が必要です。
4℃の水が用意されたとすると、37℃との差は33℃です。
65,000×3÷33=5,909(g)
約6kgのキンキンに冷えた水を飲まなければなりません。
2リットルの水を3本…飲めませんよね。
結構大変なので、現実的にはエアコンが効いて冷えた日陰で休むのが現実的です。
と、おおざっぱな計算をしても、あり得る話なのか、あり得ない話なのかが見えてきます。
算数と小学校、中学校の理科のお話です(たぶん)。
みなさんも、数値化して現実を見てみましょう。
ダイエットも、上の記事のとおり、1時間走るだけ(怒られそう…)で100gの減量です。
10日で1kgやせられ、筋肉も付き、熱中症に強くもなります。
基礎代謝もアップ。ますますダイエットです。
夏に向けて、熱中症に注意しながらダイエット、頑張りましょう。
bokeboke