労働基準監督署からの質問
監督署から質問があったので、まずはメモ。
第三者の記録
セコム?の入場、出場のデータと勤務時間を照会してほしい、照合してほしいと労働基準監督署にお願いしました。
結果
監督署から会社に確認したところ、入場、出場の記録は上書きされるのでデータは大量には残っていない、とのこと。
通常の調査ではできることに限りがある。申告があったことを伝えて詳しく調べることになります、というお話。
パソコンの起動記録
パソコンのログは社員さんみなさん抜き出しできますか?という質問がありました。
回答
多分できます、と、回答しました。
会社のサーバーへのアクセスログ
社員は仕事をするときに会社のサーバーにアクセスすることがあります。なので、深夜に接続など記録を見てもらえれば仕事時間が分かるので調べてください、とお願いしました。
回答
通常の調査ではできない模様。
その後 その1
労働基準監督署から電話がありました。
『○月○日、御社の労務担当者に弊署に来ていただくことになりました。』
お!すごい!何かしてくれるのかな?やっと動いた!
そして、ひとこと。
『会社から、何か言われたりしていませんか?』
なるほど…この時点で報復措置を執る会社もあるんですね。ビックリです。
わたしが勤める会社はそんなことはありませんでした。
その後 その2
社内で動きが発生。
上司から、『来客があるから、その日は会社にいるな、朝から1日ずっと出張しろ』という命令がありました。
わたしが勤務する事業所の事業所長と労務担当者と労働基準監督署に行く前の準備をするのか、労働基準監督署の人が来るのかは分かりません。でも、何かあるようです。
是正勧告が行われたそうです
労基準監督署から連絡があり、会社に対して以下の処置を行ったそうです。
- 是正勧告
36協定を締結する際の手順に不備。
労働者(一例として課長クラス以下。厳密には経営者(経営陣)ではない人たち)の過半数の選挙などで代表者を決める手順を取っていない。会社と労働者で条件について協議されていないため、現在締結している36協定は無効である。故に、再度キチンとルールに沿って締結するよう是正勧告を行いました、とのことです。
以下は指導です。場外での労働については管理できないため、違反としての指摘はできないとのことです。
- セコム?の入場、出場のデータと勤務時間について格差が明確にあるため会社側に説明を求めたが、明確な答えが出てこなかったので指摘した。
- 場内にいる場合でも、一時的に場外に出る(営業やうち合わせで会社にいない)ことがあるので、厳密に場内と決めつけるのは難しい。
- ただし、場内での労働者の管理については考え方(管理に対する認識?)が甘いので、キチンとするよう指摘した。(恐らく、8時間労働なのにもかかわらず深夜まで仕事させていること。残業代が払われていないこと。また、タイムカードと入退場の記録が乖離していることなどと思われる。)
- 現状の勤務状況(多忙という意味だと思います)については、労働条件と乖離があるので改善するよう指摘したが、ここ点についてはこれ以上言えないとのこと。
- 就業規則自体が労働状態の実態と合っていないため、改善するよう指導した。
- 時間がかかる内容なので、2ヶ月以内に改善報告を出すこととしたそうです。
残念ながら、過剰なサービス残業を黙認していたことについては指導してくれず、あくまでも『36協定の締結について、会社が条件を勝手に決めている』という違反だけ取り上げられたことになります。裏返せば、初期設定の42時間が100時間に、そして特別条項を200時間に、なんてことにして、無限に働く36協定を締結させられる可能性があります。
また同じような状況になるなら、また申告するしかない、ということのようです。
労働基準監督署の人の質問についてはキチンと対応してくれたと思いますが、場外は管理できないから『みなし』で労働基準監督署としては対応できない、というのはなんとも悲しい現実です。
つまり、法律がザルなんです。ザルな労働基準法です。
高プロなんて言わず、国際労働の基準に合わせて欲しいですね。ね?みなさん、そう思いませんか?8時間でよくないですか?週休2日と祝日休み、大型連休は1ヶ月とか、有給休暇は自由!って。
bokeboke