わたしたちサラリーマンは、時間決めで働いてます。
おおざっぱに書くと、
- 8時間勤務
- 月給制
です。もちろん、歩合制の人もいますが割愛します。
8時間勤務の月給制の場合、会社にそれなりの仕事があることが前提で雇います。それなりの仕事=売り上げ、利益があるけど、それだけでは会社がギクシャクします。
仕事の量には波があるから、忙しいときに合わせて人を準備するか、平常時に合わせて繁忙期に残業してもらうのか。
日本の法律では残業は禁止されて、36協定で残業を可能にしています。つまり、平常時に合わせて人を雇って、繁忙期に残業してもらう日本のルールです。
でも、経営者はそうはしていません。
通常時に残業を山盛りやらなくちゃいけなくて、繁忙期には死にそうになるくらい勤務させてます。
その上、『みなし勤務・みなし残業』という、事実上の無限勤務を許す法律があります。
一定の時間を拘束していることで、仕事があってもなくても時間でお金を払っていることになります。
逆に!
歩合制の場合、最低金銀を渡した上で、仕事を取ってきた分だけ歩合で上乗せ、
歩合と定額を混ぜてしまって、間違った比較をして値引きをするのが経営者だったり、悪質な消費者だったりします。
例えば。
10日間で100の仕事をすると100万円もらえる。何十年も続けてきた、そんな仕事があるとします。
ところが、IT化や機械化によって、受注した人が5日で100の仕事をしてしまった。
この場合、当然100万円が支払われるべきなんですけど、悪質な人は『5日で終わったんだから50万円にしろ』『次からは何日かかろうが50万円』と脅迫することになります。
これ、会社と会社の取引ではよくやられます。
歩合で考えれば、当然100万円払われるべきなのに、受注した側の努力や投資によって5日で終わって5日の利益は受注した、努力した側の得にもかかわらず、それを発注者が盗んでしまう。
これを窃盗と考えずに『激安』『コストカット』と、間違った考え方で間違った値切りを行うことで、日本は壊滅的なデフレになったわけです。小泉改革の郵政改革がその代表だと思います。公共工事の落札率の高さを指摘して、強制的に落札率を下げたり、そのしわ寄せが下請けに行った結果です。
こういう、本当なら当たり前の『払うべき料金は払う』ということをキチンと教育することが大事だし、不当な値下げについては断ることを教育することが必要だと思います。
わたしも、営業の端くれとして勉強するうちに、こういった理不尽な圧力を受けてきましたし、屈することも多かったです。
【時間拘束勤務】か【歩合勤務】か
『歩合だ』、っていう契約をしているのに勝手に『時間が短いからお金は払わない』というのは論理的に完全にハズレです。
『時間拘束だ』って勤務なのに、勝手に『お前は稼いでこないからお金は払わない』というのも見当違いです。
これがまかり通ってるのが日本です。
正規雇用か、非正規雇用か、という前に、こういう考え方をキチンと広めた方がいいと思うのですが、いかがでしょうか??
bokeboke