冬、お湯を流してもなかなか熱くならない、一度止めると一時的に冷水に戻る、と建て売りの不満に困らない我が家。
なので、素人がDIYで断熱材の追加に挑戦しました。
現状
素人が見てもひどい断熱処理。
オレンジと青の保護材(断熱材)でお水、お湯のパイプが囲まれてるんですけど、不思議なことが起きてました。汚いですけど、絵に書いてみまして。ちなみに、赤(オレンジ)と青の保護材は、この検索結果の写真を参考にしてください。こういう部分のことを書いてます。
断熱材がつぶれてる
サドルと呼ばれるU字でパイプを固定する部品が断熱材を潰してます。
断熱材はフワフワの発泡部分の空気で熱の移動をゆっくりにしてます。このフワフワの発泡部分を潰しちゃうと断熱材の材料だけで断熱することに。例えば、空気の断熱と材料の材質で比較します。
積水化学のエスロペックスの場合、保温材にポリエチレンフォームを使ってます。
空気の比熱と伝導率 0.0241W/m・K
材料(ポリエチレン)の伝導率 0.35W/m・K
15倍も性能が違います。
コンクリートを抜きにしても、つぶされている場合に冷水になるのに10秒で冷えるとすると、空気に囲まれている場合は10倍耐えられますから100秒、つまり1分40秒かかります。これはあくまでテキトー計算なので、違いますよ!ってことだけの意味です。厳密に計算するの面倒なのでお許しを!
冷水と温水が密着してる
保護材、断熱材があるけど、温水パイプ冷水パイプに上から載って断熱材を潰してるパターンです。
せっかくのお湯が水と熱を交換。水はぬるま湯になるかも知れませんけど、お湯は温くなります。
コンクリートに密着してる
無限に熱を奪うベタ基礎。コンクリートと密着させるのは普通の処理なんですけど、これってダメですよね?
コンクリートの伝導率 1.6W/m・K
空気の伝導率 0.0241W/m・K
66倍も違います。キンキンに冷えます。
(実際には比熱とか空間とか色々あるけど、大雑把な話ですよ)
床下だから、コンクリートも空気も無限に熱を奪うとするけど、冷え方が違います。
計算方法は抜きにして、コンクリートと密着してると10秒で冷水に戻るとすると、空気に接してるだけなら60倍でも600秒、10分かかります。大雑把すぎますけど、お風呂に入っている間にキンキンに冷えることがなくなり、シャワーを止めた後でも、そのまま使い津づけられるのでお湯、厳密には熱の消費が少なくなります。
激安、格安建て売りはずさんな工事の総合商社や!
コンクリートに密着させるだけではなく、サドルで保温材を潰し、温水と冷水を密着させる。
まさに、下衆の極み!
ただでさえ貧乏仕様なのに、熱エネルギーがどんどん逃げていく。物が良くても施工がダメだと全てがダメになります。
家の断熱材も同じで、16Kの90mmが天井裏に使われていますが、スカスカだったり浮いてたり、気流止めがなかったり、本当にひどいです。
建て売りを検討しているみなさんは、購入時に床下、天井裏を確認することをお勧めします。
必ずボロが出てますよ。
忘れてた、対策(^-^;
ホームセンターで、保温材を購入しました。
切り込みが入った保温材を買いました。これを配管に巻き付けました。
結果は冬の電気代に出てきますから、来年の3月までのお楽しみ、です。
配管はこんな感じ。
エコキュート→風呂のシャワーと蛇口、台所と洗面所の蛇口
エコキュート→湯船の給湯
エコキュート←→湯船の追い焚きの往復
今回は、エコキュートからシャワーまでのコンクリートに直に這わせた部分と、湯船の給湯と、追い焚きの部分に取り付けました。
冬場は、湯船に貯める時、そして冷えたときの自動追い焚きで熱をロスします。この部分に重点的に断熱。早くユニットバスを暖め、追い焚きしてもエコキュートに戻るときにも冷やさない、エコキュートから湯船に戻るときにも冷やさない。
特に追い焚きは往復なので、とても大事です。
熱が逃げない→お湯タンクの熱が残る→次の湯沸かしが少なくて済む→電気代が安くなる
と、いいことずくめ。
あとは、3000円くらいかけたこの効果が出るのか?!
ということで、春までお待ちを!
bokeboke