グランツーリスモスポーツで採用されているBoP。
バランス オブ パフォーマンス
簡単に書くと、速さを調整することです。
軽すぎる車は重くする。
パワーありすぎる車は馬力を減らす。
そして、強さを均等化しましょうと言うルールです。
でもこれ、グランツーリスモスポーツだとかなり効果が薄れます。
タイヤ、ガソリンの減りが変わる
現実の車は、タイヤの減るスピード、ガソリンが減るスピードは車ごとに決まってます。それに対してBoPを施して、どこのサーキットでも対等に走れるようにしてるはずです。
ところが、グランツーリスモスポーツではこれらを変化させられます。
タイヤの減りが25倍!ってなると、現実の車が25周を走れる車が、たった1周しか走れなくなります。2周目はスピードを上げられず、滑りながら走ることになります。
実車だと25周走って1度交換。25周目ぴったりじゃなくても交換のタイミングが何周かあります。例えば、ちょっと早めに23周目に、とか、ちょっと頑張って26周目にとか。ところが、25倍だと2周目に入れば試合終了。50周を無交換で走らなければなりません。それほどまでに勝負の行方を握ってます。
燃料だと、25周走れるとしたら1周でガソリンが空になります。2周目に入れば途中でガス欠。本当なら走らなくなりますが、お助け処置として時速80キロで走れることになってます。とはいっても、ピットを通過した直後のガス欠か、ピット直前のガス欠かでその周のタイムは大きく異なります。
タイヤの消耗が25倍の場合、グランツーリスモでの周回が9周なら225周も走ってることになります。1回のピットインなら100周ほど走ってることに。
しかし、そんなに長いドライブもピットインは1回。
タイヤの消耗が少ない車ほど早くゴールできるし、ピットインを減らせば減らすほど有利になります。
あまりにもギャンブル性が高いです。
わたしみたいに、ランキングがずーっとBC!な人にはかなり厳しいルールです。
BoPが調整されても、タイヤの消耗、ガソリンの減り方が遅いか早いかで性能が大きく変わります。
消耗が少ない条件だと速い車→みんなピットインなし
消耗が大きい条件だと速い車→ピットインしなくていい
となるとタイヤの消耗が効いてきますが、ピットの有無でしか差が出にくいと単純に速いだけの車が有利です。
実際の車では、タイヤの消耗もガソリンの減り方も一定なので、BoPがある程度まともに機能します。もちろん、サーキットごとの得意、不得意はあっても、シリーズ全体ではバランスがとれてるはず。
しかし、グランツーリスモスポーツのメーカーごとのポイント分布が公表されていますが、かなりばらつきがあります。
できることなら、BoPはシリーズごと、シーズンごとに固定してほしいです。そして、BoPを重視する。
じゃないですか?
bokeboke