コナミから独立してコジマプロダクションを立ち上げ、忙しいながらも順調に『デスストランディング』を制作してる小島秀夫、小島監督。
ゲームのサイト『IGN』の日本語サイトのある記事で小島監督に対して『手口』というタイトルが使われました。これに対して、コジプロのTwitter公式アカウントがもの申します。
【昨日の人気記事】『DEATH STRANDING』――小島秀夫の手口から学ぶちょっと変わった考察 https://t.co/OI0Bnpx21P
— IGN Japan (@IGNJapan) July 1, 2018
著者は、こちらのあでゆさんのもよう。
コジマプロダクションの対応
スタートは、コジマプロダクションの公式=矢島さんからのツイート。
「小島秀夫の手口から学ぶ」って? 僕の感覚でいうと、「手口」って悪事とか犯罪の方法のことなんだけど……。日本語の用法が知らないうちに変わったんですかねえ? 四半世紀、出版稼業をやっていた元編集者からすると、メディアが意図的にこの言葉を使っているなら、ちょっとヤバいかも😱
— Kojima Productions(≒矢野健二) (@KojiPro2015) July 1, 2018
そして、この記事を批判するツイートに対して、小島監督がリツイート。
さらに、IGNの記事を紹介するツイートに対する秘書さんの批判。(こちらはあとになって内容が知らされます。)
えーあれだけ言われてまだ「手口」って見出しつけてるの呆れるー😵 https://t.co/ezBCexjzVO
— Ayako (Touchy!) (@Kaizerkunkun) July 1, 2018
これについては、のちほど。
『手口』は正しいか?
わたしにとっては、『手口』は正しいです。
小島監督は、良くも悪くも人を騙してきました。
良い騙し
- たくさんのトレーラーを『巧みに使って』情報をくれて、ゲーム発売までの間に想像させてくれて楽しませてくれた。
- ゲームにはたくさんの裏切りがあり、裏切りのたびに楽しませてもらった。
悪い騙し
- メタルギアソリッドVファントムペインでは、発売前の宣伝で大きなことを言っておきながら、中身(ストーリー)も量(ゲームの長さ)も中途半端な作品となり、金額に見合わないものだった。
- ファントムペインのトレーラーはたくさんの情報があったにも関わらず、かなり多くの内容が本編に出てこない、本編とは違う映像で、想像を楽しめるものではなかった。
IGNのこの記事は、明らかに前者の手法を手口と言っていて、あくまでも『よい意味でやり手の小島監督は手口が巧妙』と言ってると思います。なので、元編集者の矢野さんの過剰反応が謎だし、小島監督のリツイートにも疑問です。
わざわざ『手法』などが正しいのでは?となると、じゃあ、小島監督がデスストランディングでBTを、やつらとか、英語版では他の呼び方をしてるとか、そういう『言葉遊び』は許されないのでは?となります。
英語、日本語吹き替え、日本語字幕で表現がすべて異なるのは映画では当たり前だけど、コジマプロダクションもIGNの記事を反面教師にして正しい日本語だけ使えば?それとも、エンターテイメントとエンターテイメントを評価する媒体は別物として除外されるのでしょうか?
また、小島監督は、英語サイトのインタビューの翻訳がおかしくて、意図しない内容になって困ってる話を【ヒデラジ】でしてました。自作の作品で色々と表現されると、見てる私たちは混乱させられます。素直に楽しみたいので、できる限り表現は統一してほしいものです。コレハ今回の件に対するイヤミデス。本当にやってほしいとは言ってません。むしろ、『手口に対する抗議を取り下げて、なにもなかったことにしてほしい』話です。
★スポンサー
公式=矢島さんに意見
僕の感覚でいうと、「手口」って悪事とか犯罪の方法のことなんだけど……。
→一般的にはそうですね。
日本語の用法が知らないうちに変わったんですかねえ?
→言葉は変わっていきます。あでゆさんは、尊敬をスパイスを効かせた言葉として【手口】を選ばれたのでは?ゲームを変える小島監督と同じように。
四半世紀、出版稼業をやっていた元編集者からすると、メディアが意図的にこの言葉を使っているなら、ちょっとヤバいかも😱
→意図的だからそこ、問題ないどころか、最高のほめ言葉ではないかと。もしかして、この『ヤバいかも』は、最高!って意味ですか?もちろん、小島監督のリツイートと秘書さんの内容からはそう取れませんが。
まして、【元編集者】という、まがりなりにもプロを最近までやってたよ、というバックも振りかざすなら、好意的に使われていると柔軟に受けとる記事では?
著者の対応
著者の対応は上のあでゆさんのツイートを参照ください。
もう出てしまったものですし、この件に関しては記事を読んでいただければわかりますが悪意は全く無いので、「言葉の持つ意味」を信じてもらおうかと思います
— あでゆ (@ADIEWenikusu) July 1, 2018
それで伝わらなければごめんなさいです
ということで、悪意が全くないことをつぶやかれており、Twitterでの文句ならTwitterで分かりましたのコジプロからの回答があってもいいのかなって。
小島監督をはじめ、主要3人は公式の場では一切の比喩は使わないのでしょうか?
コジマプロダクションの社会的対応
いわゆる『大人の対応』をするなら、こんな感じ。
- コジマプロダクションからIGNに対して非公式に抗議する。SNSでのツイートではなく、一般的な連絡で。たぶん、お互いに説明しあえば、ここで落ち着くはず。
- 改善されないなら、公式に抗議する。文書による抗議と、サイトによる公表。
- 法的な手段。
IGNはゲームを宣伝するサイト(個人的な感覚)なので、メーカーとケンカするって手はないはず。なので、記事の著者に伝えて、例えば、「手口にカッコを付けて『手口』に」とか、「何かしら悪い意味ではないことを明確に」とか改善要望をすべきかなって思いました。
と思ったら?
ということで、コジプロからIGNに公式に抗議しているのに、さらなるツイートがあったようです。時間的な確認はとっていませんが、確認すると、こんな感じです。
- 記事の日時 "2018-07-01T03:29:57+00:00"
'2018-07-01T12:29:57+09:00'
- コジプロ公式の矢野さん
- あでゆさんの謝罪ツイート
- IGNの記事の共有ツイートの日時
- 秘書さんの一発目のツイート
時刻の読み方が分かりませんけど、7月1日3時、もしくは12時にアップされた模様。コジプロ公式の矢野さんがふっかけたのがその数時間後、そして恐らく7月1日のうちにIGNに抗議されたはずで、それを受けてか、Twitterの批判を受けてか、著者のあでゆさんが17時に謝罪。
しかし、翌日7時になってもIGN公式Twitterがバズった記事をそのままツイートして、秘書さんがあきれてつぶやき、と言う流れのようです。
時間的に短時間でもしかしたら周知がかなり厳しいこと、IGNのツイートも抗議を受けた上でツイートであること、IGNがあでゆさんの変更ができるのかどうかはわたしは知らないんですけど変更の意思があったのかどうか。
色々あると思いますけど、なんだったらあでゆさんと小島監督がリキッドのうぉー!で写真に写って『和解しました!』ってやったらおもしろいんですけど。
追記
2018年7月11日、タイトルは変わってません。さて、どういう結果なのか。発表されてませんけど、どうなんでしょう?
★スポンサー
おまけ
角川にいた矢野さんが、角川で管理してない部下や部署が同じことをしたことに気づいたらどういう対応をしたか。気になります。
bokeboke